MSE撹拌子 スターラー用

MSE撹拌子:概要


 

MSE撹拌子とは?

基本構造

ビーカー等の容器内部で流体を混合する撹拌子としては、主に棒状のものが使用されています。 しかし、棒状撹拌子は容器中央部の流体があまり撹拌されないため、混合に時間を要していました。MSE撹拌子はその特有の構造によって流体の滞留部をなくすことにより、この問題点を解決しました。

Point 1 短時間で均一な混合

容器内部に滞留部が発生しないため、短時間で均一に混合することができます。

Point 2 自由にカスタマイズ

支持台と混合体は着脱可能なので、混合体を構成する混合エレメントの積層枚数の増減が可能です。

流体の流れ

内開きの混合エレメントA及び外開きの混合エレメントBを交互に重ねて積層します。混合エレメントAと混合エレメントBでは、積層状態で互いの貫通孔間の仕切壁が重ならないように配置されているため、MSE撹拌子中央部から吸い込まれた流体は半径方向に流通させられ、側面に開いた貫通孔から流出します。

 

流体の流れ

 

 

 

MSE撹拌子とは

 

MSE撹拌子 アプリケーション

めっき液の撹拌・各種重合反応(懸濁重合・溶液重合)・イオン性液体の混合・培養液の混合・分析用移動相の均質混合・破泡、抑泡・マイクロバブル・ファインバブルの発生

 


MSE撹拌子:脱色試験による比較

脱色試験

3リットルビーカー内で長さ60mmの棒状撹拌子、外径54mm及び37mmのMSE撹拌子を、200rpmで回転させた脱色実験による混合時間の比較を以下に示します。(混合時間は、撹拌子回転数、ビーカー容量、液物性等により変わります。)

 

脱色実験

MSE撹拌子:脱色試験による比較動画


MSE撹拌子カタログダウンロードは下記をクリックしてください。

MSE撹拌子 製品カタログンロード

 


MSE撹拌子サイズ:φ15 φ20 φ30 φ40 φ60 φ80 φ100

 

撹拌子型式

型式 外径 エレメント厚さ 混合エレメント組数 材質 価格 納期
XRS-15 15mm 2mm 2組 フッ素樹脂 PTFE ¥17,000 在庫品
XRS-20 20mm 2mm 2組 フッ素樹脂 PTFE ¥19,000 在庫品
XRS-30 30mm 2mm 3組 フッ素樹脂 PTFE ¥27,000 在庫品
XRS-40 40mm 2mm 4組 フッ素樹脂 PTFE ¥37,000 在庫品
XRS-60 60mm 2mm 5組 フッ素樹脂 PTFE ¥98,000 受注生産品
XRS-80 80mm 2mm 5組 フッ素樹脂 PTFE ¥148,000 受注生産品
XRS-100 100mm 2mm 5組 フッ素樹脂 PTFE ¥198,000 受注生産品

 

 


MSE撹拌子について Q&A

 

Q1.MSE撹拌子とは?
MSE撹拌子は、多孔板状の混合エレメントの積層体を、棒状撹拌子を組み込んだ台座の上にボルトで取り付けて構成されています。通常の撹拌子と同様にビーカー等の容器内に入れてマグネチックスターラー上に設置して撹拌します。 MSE撹拌子を容器内で回転させると、積層体内部に保持されていた流体は遠心力により外周部に吐出され、撹拌子中央の中空部からは流体が吸い込まれます。撹拌子に吸い込まれた流体は積層体内部を流れる際に、積層体内部の複雑な流路を流れる際に、分割・合流、せん断等の作用により効率的に混合されます。
詳細についてはこちらをご覧ください。
Q2.MSE撹拌子の混合性能について
MSE撹拌子は、積層体内部の複雑な連通流路により流体を分割・合流等するため、効率的に混合することができます。また、棒状撹拌子やクロス状突起を備える撹拌子は、回転中心付近の回転速度が小さいため容器中央に滞留部が発生しますが、MSE撹拌子は中央の中空部から容器中央の流体を吸い込むため滞留部が発生しません。特に低回転数での使用においてMSE撹拌子は有効です。 以下に、棒状撹拌子やクロス状突起を有する撹拌子との脱色試験による比較動画があります。
詳細についてはこちらをご覧ください。
Q3.サイズについて
標準品は外径15,20,30,40mmの4種類があります。外径15mmのものは試験管内で使用することが可能で外径20mmのものはフラスコ内でも使用が可能です。

 

Q4.特注品について
特注品も製作可能ですので、ご希望がありましたらお問合せください。外径60mmや100mmの撹拌子の製作実績があり、これらの場合は棒状撹拌子を使用せずに、台座に直接磁石を埋め込みますので、磁力の調整が可能です。
Q5.材質について
材質は通常の撹拌子と同様にPTFE製です。
Q6.使用可能な流体の粘度について
グリセリン(粘度約1000mPa.s)程度までは混合可能なことを確認しています。使用可能な粘度はマグネチックスターラーの性能に大きく影響されますので、高粘度の流体を取り扱う場合には磁力の強いマグネチックスターラーの使用をお勧めします。特注品で台座にネオジム磁石を埋め込むことも可能ですので、ご希望の方はお問合せください。
Q7.混合エレメントの孔配置について
MSE撹拌子はMSE撹拌翼と同様に混合エレメントの孔配置を変更することが可能ですが、外径が小さいために変更は限定されます。ご希望がありましたら、ご連絡お願いします。
Q8.台座の棒状撹拌子について
棒状撹拌子は長時間の使用により磁力が低下する場合がありますが、この場合には棒状撹拌子を交換することにより、初期状態での磁力を回復できます。
Q9.貸出品について
MSE撹拌子について貸出サンプルを準備しています。ご希望の場合はご連絡ください。

 


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    湘南丸八エステック株式会社

    〒251-0056 神奈川県藤沢市羽鳥4‐11‐12

    TEL : 0466-52-5985 FAX : 0466-52-5986

    mail : info@smst.co.jp

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