撹拌翼・ポンプミキサー:多様な撹拌

MSE撹拌翼はその独特の構造により、以下に示すような多様な撹拌が可能です。

気体の吸込み撹拌

MSE撹拌翼は翼中央に中空部を有するので、軸取付け部を積層体下部に配置することにより、開放された翼上部の中空部から気体を吸い込みながら撹拌することができます。翼の回転により吸い込まれた気体は、積層体内部で液中に細かく分散されます。そのため、外部から気体を供給するためのブロワー等の動力を必要としません。


全体 撹拌槽内径 200mm/翼外径 100mm/積層枚数 40枚(20組)/回転数 650rpm

粒子の巻上げ撹拌

MSE撹拌翼の翼中央の中空部から、撹拌槽底部に沈んだ粒子の巻上げを伴う撹拌が可能です。翼上部をブラインド板で塞ぐことにより流体は撹拌翼底部のみから巻き上げられるため、粒子の巻き上げ効果はさらに強くなります。

海砂(比重:2.6 粒径:0.25~0.37mm)
撹拌槽内径 200mm/翼外径 100mm/積層枚数 20枚(10組)

翼下部にノズルを設置した粒子の巻上げ撹拌

MSE撹拌翼の翼下部の中空部にノズルを設置することにより、邪魔板がない場合に槽底中央部に集まった粒子を吸い上げることができます。吸上げの状態は、液の比重・粘度、粒子の比重・粒径、翼回転数・外径、混合エレメント積層枚数、ノズル内径等により変わります。

海砂(比重:2.6 粒径:0.25~0.37mm)
撹拌槽内径 200mm/翼外径 100mm/積層枚数 10枚(5組)/ノズル内径 20mm/翼回転数 180rpm

積層枚数を多くして撹拌

MSE撹拌翼は積層枚数を任意に設定できますので、下の動画のように、多数の混合エレメントを積層することにより撹拌槽内の循環流量を増加させることができます。撹拌動力が大き過ぎる場合には、積層枚数を減らすことにより小さくできます。

流動パラフィン中への着色水の巻上げ撹拌(混合エレメント60枚)

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